「KURAYOSHI」監督:中村智道

KURAYOSHI, 2010, 24 min, color 地元岡山、赤磐の画家、アニメーション作家の中村智道監督が、前年上映の『蟻』『ぼくのまち』の独特なアニメとは全く違い、実写での表現にチャレンジした意欲作。 シノプシス 日本の平凡な地方都市である倉吉市にて1週間滞在し、旧小学校校舎に、あらゆるタイプの画像、映像イメージを一般市民から集め、同時に公開制作された。 集まった多くの写真で教室内が埋まっていく様子を早送りで写しだしている。 平凡な日本の地方都市の断片のようなものを描くことを目的としたアクションの記録。 [Read more...]

『河の上の愛情』監督:ジャ・ジャンクー(中国)

2008, 19 min. シノプシス:この映画は1970年代に生まれた世代に送る哀歌である。大学卒業後10年が経ち再会した4人のクラスメート達。 (Old lovers played by Guo Xio Dong and Zhao Tao; Wang Wei and Hao Lei.) 彼らは過ぎてしまった時に流されてはいなかった。そう感じてもいなかった。10年前と同じ話題で同じように議論したり。過去への想いは延々と続くなか、粉々になった過去の愛情のかけらを拾い上げる勇気はない。大切な思いではあるけど、離れる運命だった事は知っていたのだった。まるで蘇州河の荒れ狂う流れに漂う沈黙のように、彼らは秘密を心にしっかりとどめる。(from [Read more...]

『孤独なクレーン』監督:エヴァ・ウェバー(英)

UPAF2011 上映作品#3(短編プログラム): 『孤独なクレーン』監督:エヴァ・ウェバー, 2008年,ドキュメンタリー, 27分   あらすじ:『孤独なクレーン』は町のシンフォニーであり映像詩でもある。ロンドンの町をはるか上空から見下ろすクレーン車の運転手たちだけが見ている、町の裏側の生活 [Read more...]

『トッポジージョは死んだ』監督:ダビッド・ミランダ(チリ/米)

『トッポジージョは死んだ』監督:ダビッド・ミランダ(ドラマ作品, チリ/アメリカ, 23分, 2011, HD4k/16 mm, 1:85, Color, Dolby 5.1) あらすじ:チリ人の男と女がフィラデルフィアで出会う。ダニエラはもと政治犯の娘。トマースは彼女の父親を刑務所で拷問にかけた医師の息子。その医師の葬式の日、彼女は復讐を心にその医師の封印された過去を調べ上げ、パンドラの箱を開けたのだったが... [Read more...]

“A Girl Like Me” Dir. Kiri Davis (US)

『私みたいな女の子』は、アメリカ社会の暗黙の「美の基準」が、黒人の女の子たちのセルフイメージに幼少時からどう影響し劣等感を育んでいるかについて、2005年製作当時16歳だった黒人少女キリが真っ正面から取り組んだドキュメンタリー作品。大人たちの心をナイフで刺すような、少女ならではのまっすぐな視点が話題を呼び、トライベッカやシルバードックなど大手の映画祭に出品、オプラ・ウィンフリー・ショーにもゲスト出演した。 [Read more...]

『ミラージュ』監督:サージャン・ケカ(セルビア-英)

ミラージュ 監督:サージャン・ケカ、2011、42分、HD、16:9、カラー、ドルビーサラウンド あらすじ: 砂漠からわき起こった町のはずれのゴルフコースで、男は一人コースを回る。睡眠不足の別の男は、労働者の寮からケニアに残して来た妻に手紙を書いている。建設現場を直撃する砂嵐、そして地元住民の不思議な踊りと儀式。 奇跡の近代都市、あるいは失敗に終わったインチキとして通常知られるデュバイ —しかしそこでカメラが見つけたのは、自分の土地から離れて生きる男たちの寂しさと欲望。 経済メルトダウンが進む今、本作品は3章に渡り町、砂漠、住人に焦点を当てながら、 [Read more...]

『十年』『黒い朝食』監督:ジャ・ジャンクー

『十年』2007年、8分、カラー シノプシス 列車は春も夏も行き来している。列車が通り過ぎて行くのは中国の現実を最も映し出す町と大地で、列車の乗客たちが本当のフツウの中国人の顔だ。二人の女性が車上で毎日顔を合わせる。でも言葉は交わさない。SARSの流行る時、二人は共に座り見つめ合う。 [Read more...]