インディペンデンシア

『インディペンデンシア』(原題:Independencia)フィリピン/フランス、74分、2009。 監督:ラヤ・マーティン。日本初公開! 20世紀初頭のフィリピン。大砲の音とともにアメリカ人がやってくる。母と息子は静かな生活を選び、山へ逃げる。ある日息子は森の中で気を失っている若い娘を見つけ、小屋に連れ帰る。月日が経ち、国中の混乱を逃れて、息子、 若い娘、また今では小さな男の子が森で暮らしている。でもある日、嵐が、そしてついにアメリカ兵が森に近づく。少年は究極の選択を迫られる。 [Read more...]

ファウヌスになれ

『ファウヌスになれ』(原題:Enter the Faun )アメリカ 68分、2015。ドキュメンタリー。監督:タマラ・ロゴフ&デイジー・ライト 。日本初公開! ベテラン振付け師と脳性麻痺の若い役者というミスマッチなコラボが奇跡を呼んだ。誰でも、思いもよらない方法で自分を変えられる。タマラ・ロゴフがグレッ グ・モズガラをダンサーとしてコーチしていくうち、彼女が医学を正式に学んでいないことや彼の怖れや身体的不自由さが、障害ではなく新たな発見の鍵になっていく。『ファウヌスになれ』は、彼らがニューヨークの伝説のアングラ・オフオフブロードウェイ劇場「ラ・ママ実験劇場」での開演を迎えるまでの、 [Read more...]

ご主人とディヴィノ

『ご主人とディヴィノ』ブラジル 85分、2013、ドキュメンタリー。監督:ティアゴ・カンポス・トレス。日本初公開! ブラジル中西部マットグロッソ州の先住民村サングラデューロに1957年にやってきたエキセントリックなドイツ人宣教師アダルベルト・ハイデと、地域の先住民族シャバンテ族のディヴィノ・ツェレワフは、ともにフィルムメーカー。シャバンテ語を流暢に話すハイデは1957年以来、8ミリ映画とビデオで先住民の生活を記録してきた。時代は変わり、若いディヴィノは先住民の視点から村の行事や生活を記録し、テレビや映画祭に出品している。遠くの町のNPOからシャバンテ族にビデオ編集を教えにやってきた経験を持つブラジル人監督ティアゴ・カンポス・トレスが、この違う使命を持った二人のフィルムメーカーのニュアンスに満ちた師弟関係や [Read more...]

アラロミレ: 呪いの女神像

『アラロミレ:呪いの女神像』(原題: The Figurine: Araromire ) ナイジェリア 120分、2009、ドラマ。監督:クンレ・アフォラヤン。西日本初公開! ナイジェリアでは1990年代以来映画が大発展し、ナリウッドと呼ばれる巨大雇用創出産業に育っていることを皆さんはご存知だろうか。『フィギュリン』はその中でも、ナイジェリア人が「ナリウッドはここまで来た。これなら世界で勝負できる作品だ」と評価した最初の作品で、伝説的な位置を占める。確かに、すごい。サイコ・スリラーのジャンルだが、ナイジェリア(ヨルバ族)の口頭伝承や伝説を上手に取り込み、ストーリー展開が最後の最後まで驚きに満ち、非常に質の高い作品。停電は日常茶飯事、 [Read more...]

悪夢の香

『悪夢の香』 (原題:Mababangong Bangungot 英題:Perfumed Nightmare) フィリピン、95分、1977、ドキュドラマ。監督:キッドラット・タヒミック。中国地方初公開。21日の回、監督来場&ゲストトーク! フィリピンのインディペンデント映画の父と呼ばれるキッドラットの作品は、独立心と遊び心に満ちている。彼の鮮烈なデビュー作品『悪夢の香』では、監督が自演するアメリカ大好きのジープニー(リサイクル鉄屑から作られたカラフルなフィリピンのタクシー)運転手キッドラットが、村を訪れていたアメリカ人のチューインガムビジネスを手伝うため、ジープニー持参でパリに引っ越し、いざアメリカに進出するまでを描いたドキュメンタリー・フィクション・ハイブリッド作品。 [Read more...]

女たち、彼女たち

『女たち、彼女たち』 (原題:Nosotras Ellas 英題:Us women . Them women)  アルゼンチン、65分、2015、ドキュメンタリー。監督:フリア・ペッシェ。西日本初公開! <山形国際ドキュメンタリー映画際より> 「年齢も様々な一族の女性9人が集う家。先祖から彼女たちの身体へ脈々と引き継がれてきたなにかが、古い館の中に満ちている。年老いた者はゆっくりと死を迎 え、若い肉体は新しい命を宿す。お互いがお互いの分身であるかのように生命が受け渡されていくさまを、フリア・ペッシェは繊細かつ大胆に描ききる。そこでは、男性の姿は遠くはかなげで、女性たちの世界だけが [Read more...]