トラップ・ストリート 監督ヴィヴィアン・チュイ(中国/2013)日本初公開

『トラップ・ストリート』 監督:ヴィヴィアン・チュイ(文晏)、中国(南京)、2014、フィクション。

デジタル地図測量士の卵リー・チュイミンは、ある日街のロータリーで測量中に、薄暗い通りに消えて行くきれいな女性に出会う。彼女を忘れられないリーは、仕事もないのにその薄暗い通りを再び訪れ、彼女を見つける。二人の関係は少しずつ深まるが、彼女のことは何もわからない。やがて、その薄暗い通りは、計ってもデジタルマップにどうしても登録されず地図に現われないことが判明、彼には納得がいかないが、上司は深追いするなと言う。リーは彼女と会いたくてまたその通りを訪れる、次第に予想だにしなかった大きな力に飲み込まれていく。

ヴェネチア、トロント、ヴァンクーヴァー、ロッテルダム、NYリンカーンセンターのNew Directors/New Filmsなど、世界の映画祭総ナメながら、中国当局の認可下りず中国では上映されていない。中国インディー映画界で実力派プロデューサーとして活躍中のヴィヴィアン・チュイの監督デビュー作。スタッフの半分はジャ・ジャンクーのクルーから、技術的にも内容的にも大変しっかりした作品。日本初公開!