UPAFについて

Uno Port Art Films 宇野港芸映画座

Uno Port Art Films (UPAF)、宇野港芸術映画座は、ドキュメンタリー・フィクション・実験映画その他、時とジャンルを超えたクリエイティブで ”アート・マインド” な映像作品を海外から日本からお届けする夏の映画上映シリーズ。自身がニューヨークを拠点に長年映画制作を続けて来たMRex Productionsのユニット、上杉幸三マックス(地元岡山・宇野出身。2009年より宇野でB&Bとホテルを経営)とタハラレイコ(東京出 身。NYの大学でドキュメンタリー史やワールドシネマを教える他、翻訳/通訳者として働いている)によるキュレートにより、通常の配給網に乗りにくいが質の高い作品やマイノリティの作品などを毎年集め、日本語英語両方でアート映画が楽しめる国際的イベントです。UPAFを通して、世界中で頑張るインディー制作者と日本の地方都市の住民を直接つなげたい。中央を介さず周縁で繋がることで、何か素晴らしいものが生まれるんじゃないかと私たちは信じています。

宇野は瀬戸内アートを訪れるたくさんの海外からのツアリストが毎日通り過ぎる港町です。また、近年の移住計画と福島大震災の影響で、たくさんのアーティスト、クリエイター、また福島や関東圏から小さなお子さんのいるご家族や他の方々が宇野港のある玉野市に移住されています。UPAFでは、それら多様な地元市民、海外からのアートツアリスト、そして世界中のインディー制作者が顔を合わせ、映画の力について語り合える場を作れたら、と考えています。

上映後にはスカイプや会場ゲストとして制作者とのQ&A(逐次通訳付き)も多くあります。海外からのツアリストや制作者ゲストが玉野の住人たちと会話し、地元の人たちが国際的な雰囲気を楽しみ、皆がニュースやマスメディアに出て来なかったり間違って描かれている人々や文化のことを少しでも知れる場所になれたら、と思っています。特に若い人たちに、世界への窓はいつでも開いていると感じて欲しいです。日英バイリンガルイベント、上映作品は、英語か日本語どちらかが読める方なら誰でも楽しめるように、必要ならば翻訳・字幕を自分たちで付けて上映しています(日本語の作品は英語字幕のみ、英語の作品は日本語字幕のみ、それ以外は両言語字幕付き)。

晩の野外上映の場所は、宇野港の岸壁沿いにある宇高連絡船発着所跡地近く、地元の人にとって感慨深い場所で、かつて70年代には町で大活躍していたトレーラーをステージに大型スクリーン(ボランティアの手作り!)での上映。穏やかな瀬戸内の海を背景にした気持ちのいい星空上映会です。トレーラーの使用は毎回、商船三井フェリーさんが寄付してくださっています。昼間の上映は涼しい産業振興ビル3Fのメディア・ルームです。

これまでと今年のUPAFは、福武教育文化振興財団、大竹財団、福武学術文化振興財団、玉野市の助成のもと、地元企業&NPOや日本国内の様々な団体や映画祭からの協賛・協力、また海外のNPO(米アドビ財団やルーフトップ・フィルムズなど)からの協力を得て運営されています。

 

『生きる映画 マニフェスト2010

私たち自主映像制作者およびアーティスト集団は、業界が定めたジャンルを超えて存在しうる映画の芸術性を認め,映画が私たちの生活に確かな形で持つ芸術的、政治思想的、精神的パワーを信じる。

映像を使って表現して行くことは正直言ってシンドイ。でも、大切な何かを未来に伝えるために、歴史に見落とされて来た人々の生き様を書き残すために、また見てくれる人とつながるために、様々な苦境を乗り越えて制作を続けている人達が世界中に大勢いる。私たちの生まれる前からそうやって残って来た名作があるからこそ、私たちもまた次世代のためにその作業を続けて行く元気や勇気をもらうことができる。この上映イベントを貫くテーマは「生きる・創る・映画」: キュレーターそれぞれが、各々の生きて来た時代・空間を投影しながら、これはもっと多くの人達と一緒に観て話し合いたい、と感じて来た珠玉の作品を集め紹介して行く。

UPFAは、映画世界を作っているプレイヤー(興行者、キュレーター、制作者、観客、あるいは出資者)の間に存在する壁を取り除く努力を通じて、映画の存在理由が自明になるであろうと信じる。 上映の前にはキュレーターからの作品の説明があり、上映後は出来る限り制作者を招いて観客との対話の機会を設ける。映画は、単に受け取り、記憶の彼方に葬り去るものではなく、能動的に消化され肥やしにされるべきものである。