この映画は2011年、さらに様々な意味を持つことになりました。
放射能障害と人。そして田中好子さんの死。今年は故今村監督の息子である今村竑介さん(今村プロダクション代表)が特別来場。この映画への想いを聞かせてくれます。追悼の意、そして現代への警告と共に再上映。
1989年 今村昌平監督作品、123分、白黒
“死ぬために、生きているのではありません。 体の中で、戦争は続いています。”
井伏鱒二の小説『黒い雨』を映画化した名作。原爆による黒い雨を浴びたために人生を狂わせられてしまった女性と、それを暖かく見守る叔父夫婦とのふれあいを描いた作品。日本人なら必ず見ておかねばならないだろう日本映画の傑作。1989年 今村昌平監督作品、カンヌ国際映画祭、日本アカデミーグランプリ受賞作品。
映画の撮影は岡山県備前市、八塔寺ふるさと村で行われた。戦後間もない風景を再現するために、古い家屋や看板、郵便ポストなどが残り、アジサイの美しい、この地が監督によって選ばれた。