『ヒバクシャとボクの旅』監督:国本隆史 63分 2008年
ーシノプシス
かつて被爆者の証言を聞いても「どうすればいいのか分からなかった」という監督が、被爆者との船旅を通じて、「被爆経験の継承とは何か」というテーマ をストレートに描いた作品。ベトナムで枯葉剤被害者の話を聞いて「どうすればいいのか」と悩む日本の被爆者に、監督は「自分と同じもの」を感じる。2才で 被爆し当時の記憶のない被爆者は、ギリシャでナチス虐殺の最後の生存者らに出会う中で、「われわれ被爆者もいずれ誰かが最後の一人になる」と口にする。記憶のない「若い被爆者」たちは、自分たちは何をすればよいのか悩み、船内で活動を始める。一方でカメラは、原爆について知識も関心もない世界や日本の若者たちの率直な言動にも向けられる。「私たちに何ができるのか。」この問いが、映像をみた者たちに投げかけられる。
ー国本隆史監督バイオ
1980年生れ、東京都国立市出身。大学で社会学を専攻し、ドキュメンタリーの製作を開始する。会社勤めをしながら、東京視点、OurPlanet TV等の市民メディアで映像スキルを磨く。現在は、神戸のたかとりコミュニティセンターで、Re:C(レック)のプロジェクトを担当し、多文化な背景を持つ子どもたちと一緒に映像を作っている。NDS(中崎町ドキュメンタリースペース)所属。
2003年 “青きテハミング”
-Az contest 準グランプリ受賞
2007 年”駅舎に登ろう”
-東京ビデオフェスティバル2007 優秀賞受賞, up-and-coming international film festival Hannover 招待