ユース・ドラマ創作集 2011

『ネクロポリス』

共同監督:クレイグ・シェイヒング、ザック・アーロン、ダイビッド・フィーマン、ジェイコブ・シャンクス・キンドロン、アメリカ・ペンシルバニア州、フィラデルフィア、9’43”、2009

ゾンビの悲しく切ないラブストーリー。ゾンビにはゾンビの世界があり、好きな食べ物があり、恋もする...それを迫害するのは...

 

 

 

 

 

監督バイオ:クレイグ・シェイヒング

僕についてちょっと...

こういうのって、普通みんな「クレイグは...」みたいに3人称で書くんだろうけど、何かそれって変だ。だからまあ、少しだけ自分のことについて言うよ。僕の名前はクレイグ。ペンスルバニア州のペン・アーガイルという町の出身、聞いたことないでしょ。小さい町で、ブルー・マウンテンという山のふもとの、畑に囲まれたとこだ。いい町だけど、一生涯ピザの配達をする気もなかったから、町を出た。

大学に入った。テンプル大という大学だ。ペン・アーガイルがフィラデルフィアの都会にとってかわった。映画/メディア芸術を専攻した。なぜそうしたのかははっきりとしないんだ。でも、高校時代に人間より映画とつながりを感じていた、というのが多分に影響しているように思う。かといって、映画を作ったことなんてなかったよ。高校で写真のクラスを一つ履修して、中学の頃に友達とスケートのビデオをつくったくらいのものさ。まあ、そんなとこ。

それで、映画を専攻して、完全に浸りきった。頭からドボーンさ。それから2年後の今、他のことやるなんて考えられない。フィクションも実験映画もドキュメンタリーの手法も取り入れるけど、すべての作品は実験だと思ってる。新しい作品に着手する度に、前とは違うことがしたいし、前の作品で得た経験すべてをつぎ込むんだ。そして作品と自分をまだ見ぬ世界に高めて行きたい。だからこそ楽しいんだ。新しいこと何でも挑戦して、何が働くか、何が働かないか試して、自分や、被写体や、自分のアートについてだんだん学んでいくんだ。

 

 

 

『ポートレイト』

監督:ダニエラ・メリノ、2011、17分、カラー、フィクション、アメリカ/エクアドル

若い写真家のペネロープは肖像写真を通して人の存在の実体を捉えることに命を燃やしていた。作曲家で彼女の恋人のサミュエルはそんな彼女の創作を励まし助言していた。ある日不慮のできごとが、自分の意図を超えた一連の創作へのきっかけを彼女に与えることになる。

『ポートレイト』はアーティストとその写真作品の内面的なつながりを、詩的に描写した映像作品である。

 

 

監督バイオ:ダニエラ・メリノ

エクアドル出身のビジュアル・アーティスト。2003年よりニューヨーク在住。ポストモダン世代の女性の精神的・肉体的な変化を描いた写真やビデオ・ポートレイトを主に手がける。本作品がドラマ作品処女作である。これまでの実験的、抽象的な手法とドラマ映画のストーリー性をかけ合わせたこの作品を通じて、写真芸術の本質を詩的に再考したかった。

 

過去作品:

—『写真家』(2009):鏡の迷路の中で、自分を撮影する女性の話。

—『チカスブルー』(2008):ある女性の子供時代への郷愁の旅。8ミリ。

—『欲望』(2008):果たされない欲望の力をビジュアル詩として表現。

—『じゃない』(2007):アイデンティティの本質についての大人と子供の見解の違いを捉えたいたずら心に満ちた作品。8ミリ映画。(www.merinophotogallery.com)

 

 

『オレの空の天使』

共同監督:ディアマンテ・ホートン、ルービー・ゴンザレス、リチャード・カホ、PJ・パロアイ

2011、15’20”, アメリカ・カリフォルニア州レッドウッド市アドビ若者の声ピーポッド・アカデミー

 

 

『オレの空の天使』は悲劇を乗り越えて答えを探そうとする一人の若者のストーリー。つらい経験を経て、神を信じること、許すこと、約束を守ることを学んで行く。アドビ若者の声ピーポッド・アカデミーのメンバーとして、数人の若者が一緒に書き、プロデュース・撮影・編集した短編。