『2012 世界の若者の声 – ユース・プログラム』”トレイヴォン・マーティンに捧ぐ”他

8/13 (mon) 10:00 ~ 産業振興ビル3F

アメリカ・イギリス・カナダ・ケニアそして日本の中高校生が作ったドキュメンタリーやドラマ、ミュージック・ビデオなどの短編映像作品10作品を日本語字幕付きで特別上映!
入場無料。海外の中高生と上映後にスカイプトークもあり(数名)玉野で世界と繋がろう。

 

『トレイヴォン・マーティンに捧ぐ』

アメリカ、ニューヨーク、4’50”、2012、ミュージックビデオ 撮影:カシーム・ウォルターズ(プリンス・ソーホー)、作曲・歌:シャメッカ(メッカ)・ブリザード&ウィリアム・ヘラスメ(NYピーポッド・アドビ・若者の声アカデミー

2012年2月、フロリダ州で買い物帰りにパーカのフードを被って町を歩いていた非武装の黒人高校生トレイヴォン・マーティン君が、町の自警団員に疑われ、尾行され、射殺された。 当初、正当防衛として自警団員が罪に問われなかったことに対し、全米で反対デモが起きた 。このビデオは、ニューヨークのピーポッド・アドビ・若者の声アカデミーで放課後にミュージックビデオ制作を学ぶ3人の高校生が、同じ黒人ティーンとして強く感じたトレイヴォン君への気持ちを、歌と映像で表した作品。(もっと詳細)

 

『告白』

アメリカ、ブルックリン、ニューヨーク、9’24”、2012、ドキュメンタリー
制作:ジャズミン・ロードホルト(ベンジャミン・バネカー学院高校2年)

ごく幼い頃に受けた心と体の傷。その後の自分を形づくってしまった、人に言えなかった体験。この映画を通してジャズミンはそれに立ち向かい、家族や友人に打ち明けることで共に癒され、結果としてより強い人間になることができた。16歳のジャズミンから、もしかしたら同様の過去を持ち、悪夢から抜けられないでいる若者たちへの励ましのメッセージ。(もっと詳細)

『ゴシップ』
アメリカ、ブルックリン、ニューヨーク、1’12”、2012、アニメ、制作:オジョ・アキンセグン&ジャキーム・ドーヤー(ベンジャミン・バネカー学院高校1年)

友達の間のうわさは、最初は些細に思えるが、危険な物にもなり得ます。罪のないうわさが雪だるま式に大きくなっていく様子をアニメで表現しました。 最後には、雪玉がかえってきて、うわさをした人を傷つけます。(もっと詳細)

 

『私はろうあ、バカじゃない』

イギリス・ロンドン、2’30”、2011,ミュージック・ビデオ

ロンドンの聾唖(ろうあ)団体とアドビ財団の共同プロジェクト。聾唖の若い映像制作者グループが創ったこの作品は、ネットを通じて世界の聾唖コミュニティに大きな反響を与えた。”アドビ若者の声“年間最優秀賞を受賞。
ロンドンの聾唖(ろうあ)団体デフィニティ(デフ=ろうあ+definite=“確実な”)とアドビ財団の共同プロジェクトとして、ブリティッシュ・フィルム・インスティテュートで昨年6月に開催された“アドビ若者の声“映画祭でプレミア上映。聾唖の若い映像制作者グループが創ったこの作品は、ネットを通じて世界の聾唖コミュニティに大きな反響をもたらし、また全世界にまたがる”アドビ若者の声“プロジェクトの年間最優秀賞を受賞している。2011年8月2−7日には全費用同財団持ちでカリフォルニアの授賞式に出席予定。映画界の人々に会ったり、30カ国からの若い受賞者と共に1週間のビデオワークショップに参加した。

『奴隷タグ』

イギリス、カンブリア、クィーン・エリザベス高校、18’08”、2010
あなたが最近買ったジーンズはいくらでしたか?誰がそれを縫って、それに対していくらの賃金をもらったのでしょうか。イギリスの二人の女の子たちが、その答えを見つけるために調べ、驚きの暗い真実を見つけ、では自分たちに何ができるかアップビートに考えた作品。


『スペードのエース』

カナダ・トロント、4’40”、2011
制作:アマン・パテル、パヴァン・パテル、アノジャン・サタシヴァム、タウシフ・モハメド・シャリフ(レスター・B・ペアーソン高校)

パワーを手にするとそれを乱用してしまう人のサガを描いたビデオ。欲に身を任せると、他の人を大切に扱えなくなる。

 

『愛の手』

ケニア・ナイロビ、7’25”、2010

デイビッドはケニアの首都ナイロビ郊外にあるアフリカ最大のスラム街キベラに暮らす16歳の少年。家にはトイレがないから、彼の家族は夜間の用足しにはバケツを使い、ビニール袋に入れてそれを捨てている。家庭生活の一番些細に思えることさえが大苦労だ。夜間の外出は恐いので皆が同じようにして用を足しビニール袋(簡易トイレ)を窓から捨てるようになり、今やそれはデイビッドの家族内の問題ではなく、コミュニティ全体の衛生環境への脅威になりつつある。デイビッドと彼の仲間たちは、町の安全を守り皆の健康を保つために、共同トイレ掃除とバッグ除去作業を始めた。

監督バイオ:シラス・オディアンボ
シラスが映画を作り始めたきっかけは、『おばあさんの部族』という長編ドキュメンタリーの題材として取材を受けてから。それ以来ドキュメンタリーに興味を持ち、自分で制作している。

『オレの空の天使』

2011、15’20”, アメリカ・カリフォルニア州レッドウッド市アドビ若者の声ピーポッド・アカデミー
共同監督:ディアマンテ・ホートン、ルービー・ゴンザレス、リチャード・カホ、PJ・パロアイ

『オレの空の天使』は悲劇を乗り越えて答えを探そうとする一人の若者のストーリー。つらい経験を経て、神を信じること、許すこと、約束を守ることを学んで行く。アドビ若者の声ピーポッド・アカデミーのメンバーとして、数人の若者が一緒に書き、プロデュース・撮影・編集した短編。

『女子は何だってできる!』

アメリカ、ニューヨーク、4’、2010、ドキュメンタリー
マンハッタンのアルフレッド・スミス放課後学習

プログラム中学生の作品。ニューヨーク株式市場を訪れ女性が一人も働いていないことに怒って作った中学生たちのビデオ。

 

『オレの歌』

日本、神戸、4’30”、2010

神戸出身ラッパー MC NAMの代表作「オレの歌」のミュージックビデオ。自分自身のルーツに目を向けたラップ。
前半では、親から聞いたベトナムから神戸へのストーリーを、後半では、日本で生まれた自分自身への葛藤や思いを歌う。
ロケ地は彼が生まれ育った神戸市長田。撮影ではベトナム人の高校生がカメラをまわし、編集はNAMが担当した。二人のベトナムっ子によるコラボレーションに注目!

監督バイオ:MC NAM 神戸で生まれた。両親はベトナム出身で、1980年代に「ベトナム難民」として来日した。神戸で、自ら作詞作曲をし、ラッパーとしての音楽活動を開始。現在、ベトナム語を学ぶために、ベトナムへ渡っている。

 

本プログラム上映にあたりお世話になった、若者のメディア教育の現場で働く教育者の皆さんに、この場を借りて心より 御礼申し上げます。ベンジャミン・バネカー・アカデミー高校(ブルックリン、NY)のキム・ジェーマソン先生、NYアドビ財団の皆さん(特にアレックス・ヤマモトさん)、アーバン・アーツ・パートナーシップ/ピーポッド・アドビ・ユース・ボイシーズのアルマンド・B・ソモザさん、マイケル・コルデロさん、カランバ・シセさん、もとわいわいTVの国本隆史さん、アドビ・メンターのラウラ・ロフォルティさん、どうもありがとうございました。

We’d like to send our heartfelt thanks to all the educators who helped us to make this screening possible. Thank you, Ms. Kim Jameson of Banjamin Banneker Academy (Brooklyn, NY), everyone at the Adobe Foundation NY (especially Alex Yamamoto), Armondo B Somoza, Michael Cordero, and Karamba Sise from Urban Arts Partnership/Peapod Adobe Youth Voices Academy, Takashi Kunimoto from Waiwai TV (formerly), and Laura Lo Forti (Adobe mentor)!