『土への取材』監督:ニコラス・ペレダ(メキシコ)

『土への取材』 Interview With the Earth (Entrevista con la tierra)

メキシコ/2009/スペイン語/カラー/18分/創作ドキュメンタリー/日本語&英語字幕付き上映

監督:ニコラス・ペレダ  Nicolás Pereda 出演:アマリオ・ミランダ、ニコ・ミランダ

インタビューと再現映像で、山で友人を失った少年ニコとアマリオの物語が語られていく。 実際の関係者を本人として配役し、メキシコの先住民コミュニティで起こった少年の死をめぐる真実をフィクションとノンフィクションの境で詩的に探した、世界の注目を集めているメキシコの新星監督ニコラス・ペレダの短編作品。トロント国際映画祭、ロッテルダム、オーバーハウゼン、エディンバラ、パリスシネマ、モントリオール・ヌーヴォー・シネマ他、世界の映画祭多数で上映。受賞:2009年グアナファト映画祭(メキシコ)メキシコドキュメンタリー大賞、若手監督賞、Curtas Vila do Conde (ポルトガル) ドキュメンタリー大賞、他。

監督の言葉:

『土への取材』で私が試みたのは、フィクションとドキュメンタリーが融合した詩的な映画作品を創ることでした。画面に登場する人物が、役者でもあり現実のその人でもある、ということです。架空の世界やドキュメンタリーの世界で起こることは、みんな曖昧。というより、各瞬間や、各フレームに、フィクションとドキュメンタリーの要素が両方入っている、と言った方が的確かもしれません。それを全面に出しながらストーリーを構築することで、フィクションとドキュメンタリーのどちらがより真実に近いということはないんだと、何となく感じてもらえると思うんだ。どちらも真実に対するある見方であり、同時に、切り離された独特の真実であるに過ぎないのだから。

スタッフ:
監督/プロデューサー/脚本/編集/音声:ニコラス・ペレダ
撮影プロデューサー:セバスチャン・ヒリアート
音楽:マルセラ・ロドリゲス
配役:アマリオ・ミランダーアマリオ、ニコ・ミランダーニコ、ユー

フラシア・ミランダーお母さん、フアナ・ロドリゲスーフアニタ姐さん

ニコラス・ペレダ監督の生い立ち:

1982年メキシコシティ生まれ。妻のアンドレアと息子のマティアスと暮らす。ガビノ、ルイザ、パコ、テレサといった彼の長編作品に繰り返し登場する役者であり実在の人々と一緒に作品を創るのが好き。これまでの作品は、ヴェネチア、ロッテルダム、トロント、オーバーハウゼン、サンセバスチャン等、大きな映画祭で評価を得ている。

 

代表作品:

Verano de Goliat (Summer of Goliath) 2010(ヴェネチア国際映画祭オリゾンティ部門ベストフィルム賞)
– All Things Were Now Overtaken by Silence 2010
– Perpetuum Mobile 2009
– Together 2009
– Where Are Their Stories? 2007