大陸を超えて自己と属する場所を探し続ける台湾人パンクロック女性映像作家の映像日記。日本の敗戦後、蒋介石と国民軍がやってきて台湾の資源と文化を奪った史実をもう一つの植民と捉え、台湾の政治、戒厳令、独立、先住民運動などに思いを馳せる。渦巻く音と映像とテクストに見え隠れするのは、自分が育った「幽霊島」台湾の歴史への思いと中国人の友人たちとの微妙な確執、国民軍の高位軍人を祖父に持つ自らのアイデンティティ、罪悪感、そして孤独…。
監督:ドール・チャオ。2018年、26分、HDカラー(素材は8ミリ16ミリビデオなど)、台湾/アメリカ。実験映画。音声:北京語&英語、字幕:英語&北京語&日本語、日本初上映。
ドール・チャオ:
1986年生まれ。2012年以来ブルックリンに住む。35ミリスチール、16ミリ映画、スーパー8、デジタルカメラなどの素材を混ぜ合わせたコラージュの実験日記映画の中では、彼女と彼女のアバター(分身キャラ)が、他人、外国人、よく知らない友人としての自分を自己分析。意識の流れのように紡がれた映像を通して、家族の問題、悪夢、感情、また政治的、宗教的な思想について彼女の心が反応する。過去の作品は台湾、イギリス、フランス、ベルギー、韓国、中国、マカウ、アメリカで上映。またミュージシャンとしても活動。同題の初アルバム『Long Vacation in BK』はアマゾン日本でもアマゾンアメリカでも購入できる。その中の一曲『San San』は2016年第6回UPAFのエンディングのテーマ曲だったので、覚えている人もいるかも。
上映日/時間
東京:7月29日(日) 12:30~ (短編特集)*13:30から12:30に変更になりましたので、お気をつけください。
岡山:8月3日(金) 14:00-16:30 / 8月5日(日)19:00-21:30 (短編特集)
Link:
https://spacemeowdoll.bandcamp.com/album/long-vacation-in-bk
https://www.amazon.co.jp/Long-Vacation-Explicit-Space-Meow/dp/B0771NW2MJ/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1530582907&sr=8-1&keywords=long+vacation+in+bk
https://academicworks.cuny.edu/hc_sas_etds/246/