セルフドキュメンタリー『アヒルの子』(UPAF2011で上映)で衝撃デビューした小野さやか監督(かの原一男監督の愛弟子)が、インターセックス、トランスジェンダー、レズビアン、女装者として日本で生き、恋する8人のセクシャルマイノリティたちの日常とそれぞれの思いを、センシティブな距離感を持って丁寧に優しく取材したドキュメンタリー作品。曖昧で混沌とした性や恋、人によってさまざまな夢、幸せのかたち、生きづらさなどを描き出しながら、「他者」に寄り添いつつ、オンナとして日本で生きることを問う。タイトルの「ボルバキア」は宿主を性転換させる共生バクテリアの一種。プロデュースは佐村河内守を追った森達也監督の「FAKE」、坂本龍一を追った「Ryuichi Sakamoto: CODA」などを手がけた橋本佳子。
監督・撮影・編集: 小野さやか。2017年、94分、HDカラー、日本。ドキュメンタリー。音声:日本語、字幕:英語。公式サイト:http://koi-wol.com。岡山初上映。
予告編(英語字幕付き):
https://vimeo.com/280983786
上映日/時間
東京:7月29日(日) 16:00〜
小野さやか:監督、撮影、編集
1984年生まれ。映画監督、テレビディレクター。2005年、日本映画学校の卒業製作作品として、原一男製作総指揮のもと、自身と家族を被写体にその関係を鮮烈に描いた長編ドキュメンタリー映画『アヒルの子』を監督。家族の反対にあい、許可を待ち、2010年に劇場公開。ディレクターとして、フジテレビNONFIX「原発アイドル」(12/第50回ギャラクシー賞奨励賞受賞)、「僕たち女の子」(13)などを演出。その他、映画『隣る人』(12/刀川和也監督)に撮影として参加。テレビ番組製作の傍ら、ドキュメンタリー映画の製作を続けている。