上映日時:8/12 (金) 7:30pm (屋外&室内), 8/15 (月) 3:30pm (室内), オンライン UPAF (9/3-9/11, ワールドワイド)
私みたいな女の子へ
原題:To the Girl Who Looks Like Me
監督:エレィクア・ドウソン-アモア(Ewurakua Dawson-Amoah)
日本初公開!
自分たちのためには作られていないシステムの中で生き続けようとするアメリカ黒人女性の姿を祝う、非常にアートセンスのいい実験的ポエトリー映像作品。ダンス、黒人民俗、現代文化、そして精神世界を混ぜ合わせたビデオクリップを通じて、文化や自己愛を模索し、自分を探す若い黒人女性を描く。大学を卒業したばかりでいきなり頭角を表した、今どきのアメリカ黒人女性を代表する新進監督の、スタイリッシュで意味が深いみずみずしいデビュー作品。
エレィクア・ドウソン-アモラ カナダ生まれ、アメリカ育ちのエレィクアは、ニュージャージー州の小さな町で大きくなった。子ども時代を、ストーリーテリングとさまざまな音楽のジャンルに浸って過ごす。「国境を越えたストーリーテラー」」になることが野望で、コメディからホラーまで何でも好き。ジャンルや媒体にとらわれないクリエーターを目指す。ニューヨーク大学のティッシュ・スクール・オブ・ジ・アーツを最近卒業。フュージョン映画祭、レインダンス映画祭、シネクエスト、トロント黒人映画祭など数多くの映画コンペに入選。本作は学生アカデミー賞のファイナリスト。ターゲット主催のシーン・イン・カラー映画シリーズに選ばれ、Rotten Tomatoes や MovieClips Indie Channel、Peacock。また NBC アプリで全米で広く視聴された。2020年には、有色人種の役者、監督、クルーをつなげるプラットホームである Melacast Network を立ち上げた。現在は、CM 監督としてニューヨークで働く。旅行と糸東流(しとうりゅう)空手のトレーニング、それと音楽を作ることが趣味。
2021, 5分, ポエトリービデオアート, カラー, アメリカ, 英語(日本語SDHバリアフリー字幕付き)
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オクサス川の見た夢
監督:サオダット・イスマイロヴァ
日本初公開!
『オクサス川の見た夢』は、3画面のインスタレーション作品で、パミール高原で湧き出てアラル海に流れ込む、延長2574mのオクサス(アムダリヤ)川に捧げたプロジェクト。ソビエト連邦の崩壊後、ウズベキスタンは、リヒテンシュタインとともに世界でただ2つのダブル・ランドロックド(内陸)の国、つまり、隣国も海に面していない国になった。水は太古の昔から非常に貴重だったため、川を尊び、水にまつわる民話が豊富だ。カザフスタンとウズベキスタンにまたがるアラル海は、かつては世界で4番目に大きな(東北地方くらいのサイズの)漁業がさかんな湖だったが、1940年代にソビエトの「自然改造計画」の一環として大規模な灌漑が進み、それがもとで自然体系が崩れ、半世紀で5分の1の大きさに縮小した。今では4つの小さな湖を残す砂漠と化し、世界最大規模の人工自然破壊とも言われる。また、中央アジアは文明のゆりかごの古代文明圏内といってもいい場所にあり、シルクロードでも重要な役割を果たしてきた一方で、資源の豊富さと東西世界を結ぶ地理ゆえに、古代から(ソビエトも含め)さまざまな侵略を受けてきた。その大地には、文化や宗教が幾重にも積み重なっている。監督は、タジキスタンの高原からオクサス川を下り、アラル海に到達するまでを旅しながら、近隣に暮らす多世代の人々の話に耳を傾ける。そこでは、流れる川に自分の物思いや夢をつぶやいて流す習わしがあり、また世界各地の民話に出てくる登場人物の原型が多く登場し、人々の暮らしは川と密接につながっている。本作では、そうした集合体の記憶のかけらとしての音や絵が、証拠として大切に集められ、紡がれる。雪の中にマイクを落として集められた冬眠する小動物の心臓音、何十種類もの水の音、ヤクの吐息、おじいさんのいびき、少女が髪を洗う音、そのすべてが、オクサス川が残した染み跡として、また強国間の争いや欺瞞が人と自然との共存を崩してしまった場所の記録・記憶として集められる。*3画面で上映できたらいいのですが、今回は1画面で、想像力を働かせて鑑賞。
サオダット・イスマイロヴァ(タシュケント生まれ) 映画監督またアーティスト。ソビエト崩壊後の中央アジアで育ち、故郷の地域にクリエイティブなひらめきの源を見出しながら、現在は今ではパリとタシュケントを行き来して活動を続ける。タシュケント州立芸術大学を卒業後、イタリアのベネトンファブリカリサーチ交流センターのアーティストレジデンシーに参加。そこで制作した「アラル海:見えない海で働く漁師(”Aral Sea: Fishing in an Invisible Sea”)」が2004年チュリン映画祭で最優秀ドキュメンタリー賞を受賞。2005年にはベルリンのDAAD アーティストインレジデンシーに選ばれ、そこで構想を練った初長編ドラマ作品『40日間の沈黙』(”40 Days of Silence”)は、その後2014年に、ベルリン国際映画祭のForumExpanded セクションでプレミア上映。2013年には、ビデオインスタレーション作品『Zujhra』でヴェネツィア・ビエンナーレの中央アジアパビリオンに参加。 2017年には、ノルウェーの OCA (Office of Contemporary Art, Norway) でアーティストインレジデンスに選ばれ、そこで短編映画『呪い』(”The Haunted”)の企画を練る。2018年、フランスの国立現代アートスタジオ の Le Fresnoy を卒業。在学中に本作『オクサス川の見た夢』(”Stains of Oxus” と『2つの地平線』(“Two Horizons”)の企画を練る。同年、マルチメディアパフォーマンス作品『フォーティガールズ』(”Qyrq Qyz” Aga Khan Music Initiative プロデュース)がニューヨークのブルックリン・アカデミー・オブ・ミュージックとパリの Musée de quai Branly で上演された。ノルウェー、カザフスタン、ウズベキスタンで個展。2020年にはタシュケントに教育的なプログラム CCA Lab を開設。2021年にはリサーチグループ Davra を立ち上げ、中央アジアの文化と知識の研究、記録、拡散を目指す。現在開催中の第15回ドクメンタ(ドイツ)にも選ばれ、マルチメディアの大きなプロジェクト『Chilltan』を出品中。 過去作品は、アムステルダムの Stedelijk ミュージアム、パリのポンピドーセンターに収蔵されている。さらに詳しくは、https://documenta-fifteen.de/en/lumbung-members-artists/saodat-ismailova/ (e-flux サイトのバイオを翻訳)
ウズベキスタン/オランダ/フランス、2016年、22.5分、カラー、3チャンネル・インスタレーション、実験ドキュメンタリー
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ルビーの息子
脚本・監督:ヒセラ・ロザリオ・ラモス
傷心の青年が「ボンバ」というプエルトリコ特有の即興ダンスフォームと出会い、幼い頃に麻薬中毒者として死んだ父親との唯一の接点を見つける。踊ることで、父の思い出を少しずつ修復していく。写真を舞台装置に入れ込む演出で4つ目の壁を壊しつつ、男性女性の区別がはっきりしているラテンアメリカでジェンダーを超えて踊る主人公を捉えた、ダンス映画・ドキュメンタリー・フィクションにまたがるユニークな作品。
ヒセラ・ロザリオ・ラモス マッチャ・コロンとしても知られ、分野にもモラルにも縛られずに活動する、プエルトリコ人のアーティスト(”undisciplined” artist)。拠点はサン・ファン。『ルビーの息子』は、これまで世界各地の映画祭などで受賞。ニューヨーク市のハンターカレッジでブラック・アンド・プエルトリカン・スタディーズ、ファインアーツ、またフィルム&メディアを学び、またドキュメンタリー編集者として働く。Art Matters 財団、NALACからの助成を受け、また2021年にはファイヤーライトメディアのウィリアム・グリーブス・ファンド・フェロー、および全米アーティストフェローに選ばれる・初長編フィクションの Perfume de Gardenias が2021年トライベッカ映画祭でプレミア上映し、カリブ海のトリニダッド&トバゴ映画祭およびグアドループ国際映画祭では最優秀長編映画賞を受賞。文化イベントのプロデューサー、パーフォーマー、ミュージシャンでもある。
トリビア:ボンバは、プエルトリコ沿岸地帯の黒人コミュニティで発達した路上音楽・ダンスで、アメリカの植民地としてさまざまな権利を奪われてきたプエルトリコでは、レジスタンス(抵抗)のダンスとして、昨今人気が高まっている。
ハイブリッド・ドキュメンタリー。プエルトリコ。2014年、16分、カラー。スペイン語(英語字幕と日本語SDHバリアフリー字幕付き)
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危機は我らとともに
原題:Baga’t Diri Tuhay Ta’t Pamahungpahung、英題:The Imminent Immanent
脚本・監督:カルロ・フランシスコ・マナタド(Carlo Francisco Manatad)
田舎町の住人たちが、ごくありふれた日常の時間を過ごしているその頃、恐ろしい自然の力が音もなく近づき、彼らの存在を根幹からゆるがそうとしていた。舞台はレイテ島、タクロバン。史上最大規模で死者・行方不明者8000人以上を記録した台風ヨランダに壊滅された街である。タクロバン出身でヨランダを体験した監督が、シビアで切ない眼差しで描く、台風前の街の人々の日常。本作の続編である長編ドラマ Whether the Weather is FIne は、ヨランダが過ぎ去った直後のタクロバンで始まる。この監督の特徴である”the mundane and the absurd”(ありふれた日常と不条理)が本作でもこの長編でも炸裂。今村昌平の重喜劇を思わせる作風が特徴の大型新人監督。長編はロカルノ映画祭で2021年にプレミア上映(Cinema e Gioventù Prize 受賞)、その後トロント、シカゴ国際映画祭でも上映。本作はトロントでプレミア上映後、スイスのフリブール映画祭などでも上映。
カルロ・フランシスコ・マナタド(監督)フィリピンレイテ島タクロバン出身の映画監督、編集者。University of the Philippines Film Instituteを卒業。編集者としてもフィリピンで第一人者。2015年以来、監督として自分の作品をつくり始める。最初の短編 『Junilyn Has』 がロカルノ映画祭で上映、その後メジャーな国際映画祭にも招かれ、それで道を開いて、翌年には次の短編 『Sandra and Fatima Marie Torres and the Invasion of Space Shuttle Pinas 25』を発表。この作品も各国の映画祭で注目される。続いて2017年に4本目の短編『Jodilerks Dela Cruz, Employee of the Month』がカンヌ映画祭の批評家週間のコンペティション部門に選ばれる。
トリビア:監督がインタビューで語っているところによると、本作(と続編の長編)は、台風ヨランダの前にもともと準備していたが、別の災害にまつわるストーリーだった。そこへヨランダがおこり、マニアで働いていた監督は家族を救助すべく、レイテ島へ。どうにか家族を見つけ、連れて戻ったあとしばらくして、Facebookの投稿などを見ていたら、マニラの友人知人はもうヨランダを忘れてパーティをしたりして楽しんでいる。それを見て怒りが湧き、ストーリーをヨランダに変更、そして自分が撮ったヨランダの時の映像や子ども時代の写真を挿入してみて初めて、作品に欠けていたものはこれだった、完成したと思ったという。育った場所、そのコミュニティの人々、それを遠くから描こうとしていたのが、自分の内部とちゃんとつながった瞬間だったようだ。本作を監督は、最も個人的な作品だと描写している。
シンガポール国際映画祭のインタビュー記事から一部抜粋
Adora: この映画では、台風ヨランダ(ハイヤン)の前にタクロバンの住民たちが迫り来る台風にまるで気づかずにいたという、過去の情景を描いたのですか?それとも、もっと一般的に、次にやってくるだろう災害に気づかず無関心でいる彼らの様子を描いたのですか?
Carlo: 「気づかない」とか「無関心」というのは、彼らの災害への反応を描写するのにちょっとひどい言葉な気がします。僕の故郷の(レイテ島)タクロバンでは、嵐が来ては去っていくというのが悲しい現実。そして住民たちの反応は無関心に見えるかもしれないけれど、実はそうじゃないんです。自分たちに降りかかる危険を考えたら当然不安です。でも、不安でいても現実は変わらないし、また次の災害を生き残るのにも役立たない。だから、人々のリアクションはなんだか普段の仕事をしているみたいだし、彼らの行動は彼らなりの災害への備え方でもあるわけです。わびしくて悲惨な現実に立ち向かわなくてはならない。一つ一つのショットはシチュエーションに対してすごく特有でもあるし、同時にそうでもない。とても固有のありふれた現実世界なのだけれど、そこに特定のルールはなくて、登場人物は自由に動けてこれから起こることに自由に反応できる、それを目指したんです。
それと、化け物である台風を、強いインパクトを持ってまさに化け物として描くと同時に、それを単純化して、登場人物やその他の映画要素を食ってしまわないように、ちゃんとそれぞれの場所を与えてあげられるように努力しました。
A: 題名にも示唆されていますが、映画の中で宗教や精神性のことが描かれていますよね。宗教や精神世界は、あなたやご家族、ご友人にとって、実際にはどのくらい重要なんですか?
C: 宗教のことは、一般的な見地からにとどめておきます。控えめに言って、フィリピンは、文化的に宗教心が強い国ですよね。ですから、登場人物だけでなくフィリピン人全体として、宗教が人々の思考体系に落とす影響は大きいと感じますし、考えます。すべてを失った時に、何もない時に、それにすがるんです。宗教はずっとあるだろうけれど、現状を打破して目的を達成するために行動する代わりに、ただひたすら信じるっていうのは、ばかばかしくもあります。
A: 映画の最後の方で、資料映像を使っていましたよね。台風ヨランダの間に、ご自分で撮った映像なのですか?写真に写っているのは、あなたご自身とご家族やご友人なのですか?
C: 資料映像台風の間に撮影されたもので、映画に出てくる写真は僕が子どもの頃の写真です。この、ほぼほぼ理にかなっていない短編を、自分の中で納得しようと色々試すプロセスだったんですよ。実は、一旦作品は完成したんですが、自分にとってはどうにも完成と思えなかった。そこで、どんな映画を自分はつくりたかったんだろうと、原点に戻って考えようとしました。そうしたら、この作品は僕にとって一番個人的な作品で、それなのに、映画の中の人物の体験をフィクション化しようとしているために、距離を置く手法になってしまっていると気づいたんです。その時やっと、映画に欠けていたのが、自分自身だったことが分かりました。そこで、ただスポンと、自分をはめ込んでみました。変に聞こえるかもしれないけど、そうしたら急に、作品が完成したと思えたんです。
プロデューサー:アルミ・ラエ・カカニンディン、エグゼクティブ・プロデューサー:ラヤ・マーティン他、撮影:アルバート・バンゾン、録音:ドナルド・イラガン、サウンド・デザイン:キャット・サリナス&ミッコ・キゾン、編集:ベンジョー・フェレール III&カルロス・フランシスコ・マナタド。出演:シルビア・サンチェス、アンジェリ・バヤニ、アージョ・アタイデ、チャイ・フォナシエール
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恐怖感染
撮影;監督:ローラ・ポイトラス
フォレンジック・アーキテクチャー(Forensic Architecture)は、ロンドン大学ゴールドスミスカレッジを拠点に幅広く活動する、アクティビスト・アーティスト・サイエンティストから構成されるリサーチグループ。設立者はイスラエル系イギリス人の建築家で教授のエヤール・ワイズマン(Eyal Weizman)で、建築で使われる3Dマッピング技術を駆使して、世界中で起こっている国家規模の人権侵害や暴力の現実を3Dで視覚化し、外部団体にその技術を提供しながら、テレビ、映画、ウェブサイト、ギャラリーなど、ジャーナリズムとテクノロジーとアートの境界線をはるかに超えて活動する。そのフォレンジックアーキテクチャーから、『シチズンフォー:スノーデンの暴露』(アカデミー賞受賞作)で世界的に知られるドキュメンタリー作家のローラ・ポイトラスに、依頼が入った。彼らは現在、サイバー武器を製造するイスラエルのベンチャー企業 NSO グループが作ったペガサス(Pegasus)というマルウェア(破壊工作ソフト)が、各国の政府に売られ、世界中のジャーナリストや人権団体のアクティビストに対する監視目的で使われているのをリサーチ中だが、そのプロジェクトに参加し、プロセスを映画にしてほしいというのだ。ポイトラスは、スノーデンの一件以来、米政府のブラックリストに載り、毎回空港で詰問を受け、絶えず監視の目をくぐって生きねばならないようになった。 9.11. 以来、アメリカが監視国家になっていることに、イラクやグアンタナモについて密接取材したドキュメンタリー作品を通して、ずっと警鐘を鳴らしてきている監督だ(だからこそ、スノーデンも機密情報のメディアへの漏洩を、面識もなかった彼女に頼った)。この短編では、ローラとフォレンジック・アーキテクチャーが Jitsi(暗号化された安全なオープンソース・プラットフォーム)で話し合う様子に加え、世界の人権侵害マップが3Dマップとして視覚化される。そのネオンカラーのデータの世界は、非現実的なように見えて非常に現実的で、恐ろしくて、美しい。彼らのコラボプロジェクトは、本作の他、同題のインタレーション作品にもなっており、これまでにモントリオール現代美術館でこの4月まで展示された。そのナレーションはエドワード・スノーデン、音楽は本作同様、ブライアン・イーノが担当している。サイトでも垣間見れるように、アート、アクティビズム、建築、報道(investigative journalism)が混ざり合った新しい形のアートになっている。
ローラ・ポイトラス(監督) 世界的に有名な、1964生まれのアメリカ人ドキュメンタリー作家、プロデューサー。過去作品はどれも受賞多数。2003年のイラク戦争時に米軍の爆撃下で暮らすイラクの一家族の家に共に住み密着取材した『マイカントリー・マイカントリー』が2007年にアカデミー賞ノミネート。2010年には、イェメンの2人のタクシー運転手の運命(一人はオサマ・ビン・ラデンのボディガードを4年務め、今もイエメンで運転手、もう一人はビン・ラデンの運転手をアフガニスタンで短期間務めた際に米軍に捕まり、グアンタナモの牢獄に入ったきり)を取材した『The Oath』を完成。2015年には『シチズンフォー:スノーデンの暴露』で2015年アカデミー賞受賞。この3作品を、9.11.後のアメリカ3部作としている。どの作品も、大抵の場合、撮影・録音を一人でこなす。2016年には、ジュリアン・アサンジとWikiLeaks を取材した作品も作っている。ジャーナリズムの分野では、2013年にNSA(米国家安全保障局)の一般人への監視を報道してジョージ・ポルク賞を受賞し、翌年には、スノーデンからの情報にもとづきグレン・グリーンウォルドらとともにNSAについてガーディアン紙とワシントンポスト紙で暴露報道した記事がピューリッツァー賞を受賞。その後、グリーンウォルドとともに新しいインターネットジャーナリズム「ザ・インターセプト」を設立するが、2020年にはグリーンウォルドが抜け、ポイトラスも解雇されている。アートの分野では、2012年にホイットニー美術館バイエニアルに参加、2016年には同美術館で個展が開催された。
プロデューサー:アノニマス(Anonymous)、調査:フォレンジック・アーキテクチャー、編集:サビン・ホフマン&ローラ・ポイトラス、音楽:ブライアン・イーノ、出演:フォレンジック・アーキテクチャーの面々。Citizen Labとのコラボ。2021年、25.5分、ハイブリッドZoomドキュメンタリー
(合計上映時間:83分)