Moriyama-san

上映日時:8/15 (月) 9:30pm (屋外&室内) 
対面上映オンリー、お見逃しなく
監督:イラ・ベッカ&ルイーズ・レモーネ、出演:森山さん。言語:英語。日本語字幕入り(バリアフリーではありませんので、ご注意ください。日本語部分はキャプションが入っていません)

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プリッカー賞受賞者であるSANAAの西沢立衛が2005年に建てた東京屈指の現代日本建築、森山ハウスに暮らすのは、アートと建築と音楽に詳しい一般人で、非凡に平凡な森山さん。そしてこの映画は、森山さんとの1週間。自宅の概念を覆すこの実験的な小集団に触れたイラ・ベッカ監督が、東京の真ん中で、平和と沈思の小さな居住空間の群れに生きる都会の隠とん者、かつ大家である森山さんのユニークな個性を、個人的な視点から描いた即興ドキュメンタリー。ノイズ音楽から実験映画まで、森山さんの自由な心の複雑怪奇さをのぞいてみませんか。『森山さん』(63分)は、ノイズ音楽、アクロバット読書、無声映画、花火、そして日本建築が全部詰まった世界で一つの映画です。

最優秀賞:ロンドン建築映画祭(イギリス), 最優秀賞:Arquiteturas 映画祭(ポルトガル、リスボン), 最優秀賞:ArqFilmFest(チリ、サンティアゴ), 最優秀賞:FILAF D’OR – Festival International du Livre d’Art et du Film(フランス、ペルピニャン), 審査員賞:Fifaac / Festival du Film d’Architecture de Bègles(フランス), 正式招待:DocAviv(イスラエル、テルアビブ)、 Dok Leipzig (ドイツ、ライプツィヒ)、シカゴ国際映画祭、PIAF(オーストラリア、パース)、BAFICI (アルゼンチン、ブエノスアイレス), ミラノデザイン映画祭、ブリュッセルアート映画祭…
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イラ・ベッカ&ルイーズ・レモーネ
「イラ・ベッカとルイーズ・レモーネは、今、最も活躍する建築系アーティストのふたりだ。その映像作品は、人とデザインの関係に焦点を当てながら、ここ数十年に建築された世界各地を象徴する建造物の中に息づく、日常の存在を描く。」” ロンドン・バービカンセンター

ベッカ&レモーネの全作品は、2016年にニューヨークの現代美術館(MoMA)のパーマネントコレクションにに加えられました。ビデオアーティスト、映画作家、プロデューサー、また出版も手がけるイラ・ベッカ&ルイーズ・レモーネは、これまで15年間パートナーとして働き、現代建築と都会の環境を主なテーマとして、映像やストーリーテリングの新しい形を実験的に模索してきました。造られた環境が私たちの日常にどんな影響を与えるのかに特に興味を寄せながら、フランス人作家 Georges Perec が言うところの「平凡さの人類学」に当てはまるような、とてもユニークで個人的なアプローチを開拓してきました。ニューヨークタイムズ紙が「ヨーロッパの建築界のカルト的人物」と呼んだベッカ&レモーネの作品はまた、「建築の見方を大きく変えた」(Domus)、「新たな形の批評」(Mark)とも表現されています。
また、ニューヨークのメトロポリタン美術館(The MET)からは「2016年の最もエキサイティングで批評精神に満ちたデザインプロジェクト」の一つと評され、メトロポリス誌には「2015年のゲームチェンジャー」として選ばれています。そのほか、Icon デザインの「2017年の最も才能あふれる100人」に選ばれ、2016年には、メキシコシティの Mextropoli にも選ばれて出品しています。ふたりの映画作品は、ヴェネチア建築ビエンナーレ(2008年、2010年、2014年)やオスロ建築トリエンナーレ(2016年)、ソウル都市建築ビエンナーレ(2017年)、ニューヨークのパフォーマ 17を含め、世界各国のメジャーなビエンナーレや国際文化イベントで多く上映されています。また、ニューヨークのメトロポリタン美術館やコペンハーゲンのルイジアナ現代美術館、ロンドンのバービカンセンター、ボルドーの CAPC 現代美術館、ソウルの国立現代美術館、それにカナダ・モントリオールのカナダ建築センターなど、世界で最も名誉ある美術館や国際文化施設で頻繁に上映されています。
ベッカ&レモーネの映画はまた、CPH:DOX (コペンハーゲン)、DocAviv(テルアビブ)、シカゴ国際映画祭、トリノ映画祭その他、世界の主要な映画祭に選ばれ、受賞もしています。ふたりはまた、ハーバード大学、コロンビア大学、コーネル大学の各建築大学院、またイギリス、スイス、オランダ、フランスなどの建築系の大学など、権威ある大学に定期的に招かれ、講義もしています。現在は、ロンドンの AA スクールの Diploma 16 で教えています。2018年には、アンスティチュ・フランセ日本が運営する京都のアーティスト・イン・レジデンス「ヴィラ九条山」で表彰されました。2019年には、イラ・ベッカが、ローマのアメリカンアカデミーで、イタリア人フェローとして表彰されています。

-「私たちの建築物をどう表現するかが、建築のあり方を変える」

音楽:大友良。2017年、63分、カラー、実験ドキュメンタリー。言語:英語、英語字幕&日本語SDHバリアフリー字幕付き