『ご主人とディヴィノ』ブラジル 85分、2013、ドキュメンタリー。監督:ティアゴ・カンポス・トレス。日本初公開!
ブラジル中西部マットグロッソ州の先住民村サングラデューロに1957年にやってきたエキセントリックなドイツ人宣教師アダルベルト・ハイデと、地域の先住民族シャバンテ族のディヴィノ・ツェレワフは、ともにフィルムメーカー。シャバンテ語を流暢に話すハイデは1957年以来、8ミリ映画とビデオで先住民の生活を記録してきた。時代は変わり、若いディヴィノは先住民の視点から村の行事や生活を記録し、テレビや映画祭に出品している。遠くの町のNPOからシャバンテ族にビデオ編集を教えにやってきた経験を持つブラジル人監督ティアゴ・カンポス・トレスが、この違う使命を持った二人のフィルムメーカーのニュアンスに満ちた師弟関係や競争心、親しさをユーモラスに映し出す。大航海時代とさほど変わらない気持ちでキリスト教を広めに未開地にやってきた宣教師の孤独と、年老いた彼をある意味気遣う誇り高き先住民監督、そしてそれを見つめる都会から来たフィルムメーカー。3人の男が現代のアマゾンで紡ぐ微妙な関係が興味深い斬新なドキュメンタリー。
若い来場者へのメモ:暴力や性的な描写は一切ありません。字幕の読めるお子さんなら何歳でもオススメです。
ハイデ牧師とディヴィノ
監督:ティアゴ・カンポス・トレス